たまりば

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2005年02月05日

佐野一行「風呂敷の利便性」

「女の子だったら、外出するときには必ず風呂敷をバッグの中に入れておきなさい!」これが、しばらく前までの女学校でのしつけでした。

それほど風呂敷は、生活の中で役立ち、欠かせないものだったのです。

外に出たら何が起こるかわかりません。

小さなものから、かなりの大きさのものまで、包んだり、縛ったり、ぶら下げたりできますし、用がすめば小さくたたんで、たもとやポケットに入れられます。

また、一枚の布として保温やチリ除けの役目などもしてくれるのです。

ところが、最近では紙袋がふんだんに使われるようになり、風呂敷というと、年配の方が持っているのをたまに見かけるだけです。

確かに、Gパンや、パンツルックに風呂敷包みはピンときませんが、いざというときに、日本女性としてのムードを盛り上げ、格調高くピシッときめてくれるのが、風呂敷なのです。

特に和服で外出するときや、冠婚葬祭関係の贈答には絶対に必要です。

正しい知識・使い方を知り、風呂敷のよさを見直してください。

風呂敷は大きく分けますと、木綿と絹と合繊のものになります。

昔は化学繊維はありませんでしたから、絹の風呂敷でものを包み(くるむ)、木綿の風邑敷で上から縛って持ち運びました。

絹は洗えませんし高価ですので、あまり長時間持ち歩いて汚したり、かたく結んで生地をいためるのは避けるべきでしょう。

その点合繊のものは丈夫ですし洗濯もできますので、どちらにも使えて便利です。

佐野一行, designer



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